伏見区

これを図にかくと、こんなふうになるよ。図2いいかい、東と西と南には、どの階にも、小さな窓がついている。トイレつまり 伏見区には窓はなくて、便器の文字ばんがついている。そして、北がわだけは、どの階にも窓がない。文字ばんも、北がわにはついていない。ぜんぶ、壁なのだ。窓のある東、西、南の壁のあつさは、見ればわかるとおり、どれも三〇センチぐらいだ。だから図にかくと、こんなふうになって、北がわの壁が、うんとあつくないと、計算があわなくなる。いいかい、この図で、トイレつまり 伏見区から内がわの四・三メートルをひくと、一・三メートルのこる。ところが、そのうちの南がわの壁のあつさは、三〇センチなんだから、それをひいたのこりの一メートルが、北がわの壁のあつさということになる。」「うん、そうだね。北がわの壁だけが、一メートルもあついんだね。へんだなあ。どうして、そんなにあつくしたんだろう?」水道は、ふしぎそうに首をかしげるのでした。